初めてカブトムシの幼虫飼う事になった!という方へ。知っておきたい年間スケジュールや飼育のポイントをまとめます。
1年間の飼育スケジュール・マット交換はいつ?
幼虫から成虫になるまでに、3回土を替えます(9月・11月・4月)。
9月〜11月 食欲旺盛な幼虫。マット入れ替え2回
9月末と11月上旬頃にマット交換をします。「土の上にコロコロした糞が見えてきた」「土が汚れてきた」と感じたら交換タイミングです。土の湿度は日陰の庭をくらいのしっとり感がちょうど良いです。この時期は毎日霧吹きをします。
11月中旬〜3月中旬 冬眠。マット交換中止。
11月中旬〜3月中旬は冬眠しているのでマット交換不要です。水をやりすぎると幼虫を腐らせてしまうので、くれぐれも水を与えないでください。表面が乾いていない程度に2週間に1度霧吹きだけします。
3月下旬〜4月上旬 新しい土に替え!高さ10cm以上
3月下旬〜4月上旬に新しい土に入れ替えます。これはすごく大事です!5月後半から「さなぎになる部屋(蛹室)」を作るため、この時期に栄養をたくわえます。幼虫→さなぎ→成虫の変化は命がけ。マットの深さ10センチ以上必要です。(下の方はギュッと押し固め、上の方はふわっと土を乗せます)
5月中旬〜6月は土を触らない(超デリケート)
5月中旬は土の中に「さなぎになる部屋」を作っている可能性があります。マットを換えたり 動かしたりしないでください。加水も必要ありません。

6月下旬〜7月 成虫になり土から出てくる

成虫はある日突然土の上に出てきます。力が強いので、蓋はしっかり固定しておきましょう。実際カブトムシが脱出し、寝室で飛び回りました。

7月〜10月 成虫用のマットを利用
「成虫用マット」に切り替えて飼育します。餌で土が汚れやすいので、こまめにお手入れしてあげましょう。
※エサ台が無いと餌がひっくり返ってカブトムシが食べにくく、土も汚れやすいです。エサ台は100円ショップで購入できます。

水の適量は?

新しいマットに入れ替える時は「こんなに入れていいのかな」と思うくらいドバドバ水を土に混ぜます。「お団子のように握った形が残るけど、水はにじまない」が調度良い水加減です。ビシャビシャ・パサパサは避けましょう。
毎日の水やりは霧吹きで行います。100円ショップにもありますが、近所のセリアに在庫が無かったので私はネットで「バイオ昆虫保水スプレー」を買いました。
▼消臭効果・除菌効果があります。
霧吹きを使わず水を直接入れると、容器の下に水溜まりが出来る事があります。マットの劣化・幼虫の発育不全・病気の原因になるので、早めに幼虫を救出し土を入れ替えましょう。
カブトムシは何を食べる?
成虫になると昆虫ゼリーを食べさせます。
栄養バランスが良い昆虫ゼリーはプロゼリーです。しばらくこれをあげると、数日安いゼリーを食べませんでした。そのくらいプロゼリーが美味しかったようです。

バナナも大好物。
安い土と高いな土、どのくらい違いますか?
幼虫時期(9月〜11月)に栄養価の高い土を食べると、成虫になった時ビックサイズになります。
大きく育つ国産カブトマット

私はこちらのマットを買いました。継続して買うにはちょっと高くて、安い土と交互に与えました。そこそこ大きくなりました。
色艶や大きさが立派だったカブトムシのマット
一番大きくカブトムシに育てたご家庭は、このマットを与えていたそうです。色もツヤっときれいでした。オスは大きいとカッコイイです。
大きな飼育ケースで複数飼育をするメリットは?
1つのケースで飼育すると管理がラクです。ただし狭いと幼虫が傷つけ合う可能性もあるので、買うサイズを迷ったら大きめの方が良いです。
アイリスオーヤマ 飼育ランド パールブルー LL
▼6匹買えるケース
カブトムシは力も強いので、昆虫専用ケースでない場合は蓋がしっかり閉まる物を。成虫になった時「やっぱり個室にしよう」と買い直したのですが、その時はカインズにしました。
コバエ防止の飼育ケースと通常の飼育ケース、どっち?

コバエ防止タイプは、湿気がこもり蓋をあけた時モワッとするのでニガテでした。通気の悪さは、カブトムシの幼虫を弱らせます。マットが再発酵して熱やガスが溜まったり、カビが発生したり、酸素不足になる事も。通気が良い方が、成虫になってからも快適そうです。中の空気がキレイなので。
幼虫が飛びつく大好物!バイオくち木
大部屋で複数の幼虫を飼育するとき、栄養不足の心配もあります。そこで、幼虫の大好物「バイオくち木」が活躍します。栄養価が高いうえ柔らかいので、バイオくち木に幼虫が住みつきます。幼虫が飛びつく美味しさなので、ぜひ試してみてください。※「くち木」と「バイオくち木」は別物です。
個室で1匹ずつ飼育するメリットは?
「一匹ずつ個室」で飼育すると幼虫の様子がわかりやすく、成虫になったとき感動が違います。
[無料個室]ペットボトルで1匹ずつ幼虫を飼育
ペットボトルでも個室を作る事ができます。お金がかからないし、簡単に作れました。酸素が入るよう上部に穴をあけてください。
[おすすめ個室]観察しやすい幼虫飼育ケース
保育園の園長先生が絶賛した幼虫飼育ケースです。ペットボトルの場合、端っこに来てくれた時だけ見えるのですが、このケースは常時観察しやすいです。
幼虫のエサになるマットは、問題だらけ
幼虫を育てるマット(土)は運ぶのも重たいですね。買った後も大変でした。
臭い!幼虫マットのガス抜き方法は?
幼虫用のマットはとにかく臭いです。「しいたけ○○」といった土は特に発酵した強烈な匂いがたまりません。そのまま使うと幼虫にも害があり、事前にガス抜きが必要です。袋から出した土を広げ、2日〜1週間換気してください。ガスが抜けると山の中にいるようなツンとする匂いが消えます。その後加水して1日置き、土に熱がこもっていなければ幼虫を入れる準備OKです。
幼虫が土の上に出る原因と対処法
幼虫はマットに潜るのが大好き。土の上に出てきてもぐらない時は次の可能性があります。
- 土にガスがたまっている
- 容器が小さすぎる
- 1つのケースに幼虫を入れすぎている
幼虫を取り出し土の換気をするなど、試してみましょう。
マットは糞を取って再利用できますか?
YouTubeを見ると「マットを網でふるって糞を取り除く方法」がありますが、カブトムシの栄養が不足する可能性もあります。マットの再利用を続けた知人は、幼虫から成虫になれたカブトムシが6匹中2匹と少なかったです。ニオイ対策だけでなくマットは餌なので、十分な量与える方がオススメです。
マットはどこに捨てたら良いですか?
マットを捨てる場所は町の規定によります。燃えるゴミには出せません。私はマンションだったので捨てるのにすごく困りました。結局、知人の庭に毎回お世話になりました。
カブトムシの飼育は、コバエとの戦いです
一番イヤだったのはコバエです。一匹でもくるとゲンナリしました。放っておくと卵を生んで増殖する事もあるので恐怖です。消臭効果のあるマット、コバエ用のシート、コバエコナーズも多少は効果がありますが、完全には防げません。土を頻繁に変えてお手入れをし、ストレス減らして乗り越えましょう!
以上です(^^)