バタコ

家庭の事情は仕事に持ち込め!厳しいリーダーが共感信頼を得る方法

コワモテで厳しい上司って、本当は優しくて誠実な事が多いです。

近寄りがたく相談しにくいけれど、信念を持って仕事にまっすぐ熱心。社員の昇給・昇進に責任を感じ、身を粉にしている。なのに人との関わり方が下手で、勘違いされる人。個人的にはそんな不器用な生き方、好きです。

でも、もったいないですよね。

話が上手い人ばかり注目されて、仕事の旨味を持っていかれたり。部下が不満ばかり言って辞めていったり。

もう少しだけ円滑にコミュニケーション取れるようになると、部下にムダに怖がられる事なく、意見が飛び交うチームが作れます。

コワモテな上司が共感性を発揮するとどうなるのか

コワモテ上司が要所要所で「共感力」を発揮すると・・

  • 悩みを引き出せて、フォローし合える体勢を柔軟に作れる
  • 関わる時間が少なくても、部下や家族の変化に気づける
  • 厳しくても、周囲から信頼されるようになる

職場の空気も良くなるんです。働きやすさバツグン。

今回は「小手先のテクニック的が好きではない。でも本当はもう少し共感力を上げたい」という方に向けて、具体的な方法をまとめました。やり方は1つではありませんが、私も営業職だった時に気をつけていた事で、効果を感じた物をご紹介します。

話を聞く時は、うなづきながら

部下や家族の話を聞く時、忘れがちなのが「うなづき」です。

本音を相談する時は誰だって身構えます。立場が上の人なら、なおさら「こんな話をしていいのか」迷いながら話しています。手を止めて、うなづきながら話を聞く。それが「聞いてる」サインになり、相手も安心して話せます。

マイナスな感情も、そのまま受け入れる

悩みを聞く時、相手を前向きにしようと励ましがちです。しかしそれは共感ではなく否定で、なんとマイナス感情を増幅させます。私もよく失敗します。

【子供】「保育園で今日も怒られたよ、疲れたー」

【バタコ】「でも、お友達と遊べて楽しかったんじゃない?」

すると子どもは「ママ分かってない」と怒り、保育園がイヤだと言い続けます。ですが、同じ目線で寄り添うと違います。

【バタコ】「大変だったね。家でダラダラしたかったよね」

マイナス感情をマイナスなまま共感すると、不満がストップ。子どもは「分かってもらえた」とスッキリした顔で遊び始めます。

「そんな弱音をはいてどうする」「グチだけは一人前だな」と叱咤激励して生まれるのは、「もう二度と相談しない」という相談者の失望だけです。聞く時は否定しない事に気をつけると、怖がらず相談してくれるようになります

オーバーなリアクションは必要ない

共感力が高い人のように、話に合わせて表情をたくみに変え、タイミング良く質問でき、語彙にバリエーションがあれば、相手の話しがはずみます。

でも慣れない時は、そんなリアクションしなくても大丈夫です。パフォーマンスを意識すると聞く力が落ちる可能性があります。大事なのは「あなたの話を聞いてますよ」とサインを送る事だけ。

「いつ、どこで、何があったか」聞き取ることに集中しましょう。

オウム返しは、話のズレをなくす為にする

話を聞く途中、やって欲しい事があります。相手の言った事を復唱するオウム返しです。

「それがワザとらしくて嫌い」という方もいますね。その通りで、相手の言った事を形だけ繰り返しても「バカにしてる?」と思われます。でも、次の事を意識すると解決します。

オウム返しは、話す人・聞く人が認識のズレを無くす為の手段です。

例えば「部下に伝えたのに、ちゃんと伝わってない」事ありますよね。同じように、部下の話を正確に把握するのも実は難しいです。話がニガテな相手だと、本質と違うことを言っている事もあります。

そのズレをなくし、正しく状況を把握するために「つまり〜という事なんだね」と認識した事を随時伝える。これさえ心得ておくと、オウム返しは効果バツグンです。

ちなみに私は空気を読むのがヘタなので「違います、そうじゃないんです」とココでよく修正してもらっていました。

相手の気持ちを味わい言葉にすると、共感になる

相手に感情移入して話を聞き、さらに相手の感情を言葉にできると、信頼されるようになります。

「そんな事で悩んでたのか、しんどかったんじゃない?」

「そんな大変な思いをしていたのか、がんばったな」

ただしウソは見透かされますし、自分も疲れます。本当に感じ取れた時だけ、相手の感情を言葉にしましょう。

収入・地位が高くなると気持ちを感じ取れなくなる

地位が上がると、相手の気持ちを読み取るのが難しくなる傾向があります。権力を持つ人ほど、感情を知る努力が必要です。相手の気持ちが分かるまで話を聞いたり、分からなければ自分で調べたり、実際に同じことをやってみたり。

その人の気持ちを本気で感じ取れると、言葉に重みが出ます。幅広い人の感情を知ることは人間関係だけでなく、企画・営業など仕事そのものにも役立ちますよ。

共感なしの問題解決は、反感を買うだけ

悩みを知った時、「もっと、こうしたらどうだ?」と解決案を言いたくなりますよね。普段仕事でたくさんの問題解決をしている方なら「部下の問題を解決したい」と強く思うはずです。

でも話を聞いている時、いったん問題解決を忘れて下さい。「分かってくれない」と反感を買うだけです。たとえ組織のリーダーでも、親であっても、相手の問題を解決する必要はありません。

「この人は、自分を分かってくれた」そう思えた瞬間、相手の心はエネルギーで満たされます。そして本人が問題を解決しようとします

問題解決は部下が提案し、部下が決定する

相談者に笑顔が戻ったら、ここで初めて問題解決の話をします。どう改善するかは本人に尋ねます。

「キミはどうしたらいいと思う?」

ここで大事なのは、問題解決は「部下が考え、部下が決める」という事。「こっちの方が効率的だ」と相談者の提案を頭ごなしに却下したり、実際には口にしなくても「上司がいいと思う方を、選ばせる空気を作る」事は、後で社員の不満になります。(不満を吐かないスタッフの場合、考える事をやめて指示待ちになります)

もちろん、想定できるトラブルや、視野を広げる提案は伝えていいのです。ただし、最後にやり方を選ぶのは部下自身。妥協せず上司の見解は伝え、それでも違う決断をした時は、ぜひ部下の案をやってみましょう。経験のない新人で検討違いの事を言っているように見えても、もしかしたら新しい発見があるかもしれません。

「自分の決断で仕事をしている」感覚が、社員の高いモチベーションになり、きっと組織にプラスになります。

ちなみにこれは、奥さんとのやり取りも同じです。何か機嫌が悪そうな時にアレコレ気を遣っても、ぜんぜん不機嫌なままだと困りますね。でも奥さんに共感し、その後「どうやったいいの」と聞き出し、お願いを1つ実践するだけで、あっという間ににこやかになります。

職場リーダーが悩みを打ち明けると、相談しやすい雰囲気になる

「面談をしているのに、本音で話をしてくれない」と感じたら、自分からプライベートで抱えている事情を積極的に話してみましょう。「実は昨日夫婦げんかをして」「ペットが病気で」「子育てが大変で」

上司が部下に悩みを打ち明けると、皆が相談しやすい雰囲気に変わっていきます。

これが1番、私はニガテでした。

  • 「言い訳のように感じるから、家庭の事情を仕事に持ち込まない」
  • 「子供の前では、不満や不安を見せない」
  • 「悩むより、悩みを忘れるくらい仕事に没頭したい」

ですが、この考えは通用しなくなります。

共働き世帯など多様な人が社会に出て、働きやすさが求められる時代です。お互いの事情を一切知らず、均一ルールで組織を強くする事は、ムリだと思います。

  • 家庭の事情を、仕事に持ち込んでもいい
  • 仕事の事情を、家庭に持ち込んでもいい

それが、これからのスタンダード。事情が把握できると人間関係が良くなるだけでなく、仕事の振り分けを配慮し合えて、成果あがる組織になります。

共感力の低い私が、トレーニングをして変わったこと

ちなみに私は、共感力が低いです。空気が読めないと後輩にも言われています。なのに若い頃、営業職をやっていました。周りへの配慮が足りず見放され、社長に「もう来なくていい」と言われた日もあります。「これじゃイカン」と思って、ビジネス系の有料講座で「話の聴き方」からレクチャー受けたものです。

講義でテクニックを知っても、うまくいくとは限りません。周りに気を遣いすぎてドッと疲れるし、「あっそれ例の講座で習ったテクニックでしょ」と突っ込まれる事もありました。

出産後はデスクワークに転職し「作る事に没頭できる環境がラクだ」と感じているので、根本的な性格は変わっていないと思います。

でも「相手の気持ちを分かりたいという姿勢は、ちゃんと伝わるんだな。」と実感しました。周囲が意欲的になったし、売上成績も上がりました。今回紹介した内容が完璧にできなくても、行動するたび身近な人達との距離は近づきます。

仕事だけでなく、今は子育てや私生活でも役立っています。共感力に自信のない人ほど、人間関係を良くしようと行動することが、プラスになるはずです。よければ、実践してみてください。

人間関係・コミュニケーションを良くするオススメ本

最後に、コミュニケーションを良くするオススメ本をご紹介します。

【人は話し方が9割】コミュニケーションの基礎や対処法を、幅広く会得できる本

【1分で話せ】伝えたいことを、明確にシンプルに伝えられるようになる本

【超一流の雑談力「超・実践編」】具体的で豊富な事例で雑談力アップ!今回紹介した内容より、さらにコミュニケーションに磨きをかける本

【気づきコミュニケーション】成長につながる気づきを、部下にプレゼントできるようになる本

【意外な展開から話が弾むモノの聞き方】相手がもっと話したくなる「聞き方」が、具体例でラクにわかる本